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スロットルドラム&ワイヤホルダー

バイク用スロットルのドラムは直径が小さいため、そのまま使うと超ハイスロットルになってしまいます。


NA8Cのドラム。不人気な非線形スロットルから外してきたものです。これの不要部分を削除して、ZX14Rのドラムと溶接でニコイチにします。

青い万力はヤフオクで購入したもの。
ガタが凄まじく大きくてそのままでは使い物にならず。改造して使えるようにしました。
その様子はこちら。


そして初出動で壊れる。


ホントお勧め出来ません。


こんな感じにスライスしました。


こちらがZX14Rのドラム。焼き嵌めかなにかでシャフトに取り付けてあって、単品では外れてきません。
NA8Cドラムと溶接するにはスロットルのシャフトごと摘出する必要があります。


まずはサブスロットルの摘出。これはどうせ使いませんので、どっちにしても取り外す必要がありました。
インパクトドライバーで一発です。


サブスロットルのTPS。いじり止めのボルトで固定されていました。工具が無いのでバイスプライヤーでつかんで回しました。


次はフューエルデリバリーパイプ。大きなプラスネジ2本で固定。質素なものです。


インジェクターが外れてきました。


4穴です。


スロットルは左右に二分割されます。10mmボルト2本でつながってます。


ドライバーで指しているスプリング、ハマっているだけなので吹っ飛ばさないように注意です。このスプリングが「押して」隣のスロットルを開いています。当然バタフライのリターンスプリングの反力よりレートが高いものです。


スロボからサブスロットルのシャフトがズルっと引き抜けました。
メインのバタフライシャフトは真ん中で切れていて、間にはスプリングが入っています。このスプリングの役目がよく分からないのですが、ゴミ除けかなと思っています。


サブスロットルのステッピングモーターとシャフト。
ステッピングモーターの制御はMoTeCやLINKコンピュータでは出来ないのでゴミ箱行きです。


さて、ここからが出来ればやりたくなかった作業です。メインバタフライの取り外しです。
当初、ハンマーでたたくタイプの原始的なインパクトドライバーを使いました。ですが、結果的には電動インパクトの方が良かったです。全体重を掛けておいて回すと一発で外れてきました。


シャフトエンドの部品構成。大きなワッシャーは樹脂製です。


バタフライが取れました。ボディとの接触面は目視では直角に見えましたが万が一角度がついている可能性も考えて元の向きで戻せるように記録しておきました。


流石カワサキ純正クオリティ。ベアリングメタルが入っています。
社外品のスロボには入ってないこともあるので注意したいところです。


その外側にはシールも入っています。


これが取り出したかった部品です。
やっと本題に入れます。


この二つを溶接でキメラにします。


当初、1.4mm25アンペア(200v)でやったのですが成功確立50%。2.0mm70アンペアに変更して再チャレンジしました。


上手ではないですが、ちゃんとくっついているのでまあ良し。


こちら側はそれはもうガッツリ行きました。

ここまでの様子はこちら。




あとは元に戻すだけ、なのですがそれが実は大変でした。
バタフライを固定するボルト、先端を叩いて広げてあります。ゆるみ止めなのですけど、おかげでどうやっても入っていかないヤツがいます。奇跡的に入ってくれるやつもいるのですけど、締結の際の手ごたえが独特です。途中で一度キツくなり、回していくと軽くなります。


無理やりねじ込むとネジ山が間違いなくいかれるので、ボルトにダイスを掛けました。ダイスにすら素直に入っていってくれず、体重を掛けて慎重に切りました。

緊張の作業の様子はこちら。




幸いぶっ壊すことなくもとに戻せました。加工したボルトはもちろん、それ以外も全部ネジロックを塗布してねじ込みました。


スロボ同士の結合は少しフランクで、一度ばらすと位置関係が微妙に変わりそう。バタフライの開き加減を漏れる光の量を目視して合わせました。


これが調整ネジ、締めこむ→左側のバタフライが開く/ 緩める→左側のバタフライが閉まる、です。


スロットルワイヤーのアウターを受ける部品も必要です。NA6ECのアウター終点からワイヤー先端までは200mmだそうで、それに合わせて長さを決定。スロボへの取り付け部分は純正を踏襲しました。


アーク溶接機とボール盤、グラインダーを駆使して完成、艶消し黒に塗りました。


組み付けるとこうなります。





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