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LINK ECU G4X
デュアルテーブル制御とアイドリング制御

赤マット号はLINK G4X制御です。
触ったことのないフルコンでしたが、これいいですね。点火時期のリタード幅を細かく設定出来るなど、出来たらいいのになと思ってた機能が全部あります。

メガスクでやったITBモードのような、Dジェトロの併用ももちろんできます。メガスクでは一つのマップで完結していたためアルゴリズムの理解が難しかったのですが、LINKでは単純にマップを二つ使います。その点はMoTeC M4の2nd load tableと同じなのですが、MoTeC M4と違うのは完全に切り替えになる点。MoTeC M4は併用になってしまうので二つのマップが重なる領域で目標値からのブレが大きく、最終的にあきらめて完全スロットルポジション制御に戻してしまいました。LINKとメガスクは切り替わるのでデメリットなしで二つの制御方法のいいところどりができます。


最初に、TP制御とDジェトロ二つのテーブル(LINKではマップをテーブルと呼んでいます)を切り替えるためのスイッチを用意します。
仮想Auxという便利なものを用意してくれています。ラベルは名前、好きに付けていいです。ここではMGP=大気圧に対するインマニ圧の差分をスイッチとして使っています。対大気圧90%まではDジェトロは十分な解像度を持っているので-10.0KPaに設定しています。


デュアルテーブルモードの項目でデュアルテーブルを選ぶと「切り替え」になります。テーブル2に切り替えるスイッチとして先ほど作成した仮想Aux1を割り当てます。
これで準備は完了。

実際にどうやってDジェトロのテーブルに初期のセッティングを入力していくかはこちらの動画で。





続いてアイドリング制御。こちらはMoTeCやメガスク、フリーダムとは方法が大きく異なりました。


アイドリング制御といえば真っ先に思い浮かぶのはISCV。こちらは慣れ親しんだMoTeC M4のISCVの制御項目です。PIDや最大最小のDutyを決められます。


こちらはLINK G4X。ISCVの最大と最小Dutyを決める項目はもちろん、MoTeC M4にはないISCVに対しての様々なトリムがあります。負荷でアイドリングが下がるのを待たずに予めISCVを開けらるのは良いですね。
ところがPID制御項目がどこを探してもありません。


アイドル制御設定の「モード」をクローズドループにすると、


アイドルアクチュエーターに「I積分ゲイン」が出現するので、I成分でのフィードバックは行えるのですけど、一番大事なPとエアコンを使う際などに必要になるDは見つかりません。


G4XはISCVのPD制御を行っていないんですね。ISCVは設定したDuty値で駆動されったきり、いわば決め打ちです。
それゆえ、このテーブルの正確性が非常に重要になります。
ここではエンジン回転数x水温でテーブルを書いていますが、


水温x吸気温で書くこともできます。軸を自由に選べるのもLINK G4Xのいいところです。

ISCVでの積極的なアイドリング制御を行っていない代わりに、G4Xが使っているのが点火時期のコントロールです。


LINK G4Xのアイドル制御項目。一番上にアイドル点火制御があります、これをONにすると、


新たにこの項目が開きます。
G4Xは点火時期をPID制御することでアイドリング制御を行っています。これを実現するためにはアイドリングでのMBTを確認し、それを点火時期最大Clampに入力します。最小Clampは0で良いかと思います、マイナスにするとさらにアイドリングは下げられますが燃焼が悪くなりプラグが燻るかもしれません。
この制御、キャブ時代を思い出します。


アペックスのITCでアイドリングの点火時期を進めて、エアコンなど負荷がかかった時の回転数の落ち込みを軽減していました。かなり有効な方法でしたがなんとフルコンでこれをやるとは思いませんでした。

さらに詳しい解説はこちらの動画で。


# PID制御が見つからない〜って言ってたらあっさり「無いです」と教えてくれたGENさん、その他もろもろアドバイスありがとうございました。助かりました。



おまけ。
ソフトのレイアウトを自由に変更できるのですが、テンプレートが用意されていました。


これを選んでやると、様々なシチュエーションに合わせて関連項目をひとまとめに表示したレイアウトがいくつも用意されています。とても便利。
教えてくれたkeisrさん(Twitterアカウント:@keizsr)ありがとうございました。





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