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クラッチラインのショート化

NAロードスターのクラッチ油圧ラインは不思議な経路をたどっています。


バルクヘッドに固定されている2本の油圧ラインの内、下のがクラッチ。マスターシリンダーを出た後、どういうわけか一度助手席側に行き、ミッションの上をホースでまたいでレリーズシリンダーに向かいます。
これを変更し、マスターシリンダーから下に向かわせてダイレクトにレリーズシリンダーに繋いでしまおうというのが今日のレシピ。


マスターシリンダー/レリーズシリンダーと油圧パイプの接合部の規格はインバーテッドフレア(IF)。一方、ブレーキホースのフィッティングの規格はAN3なので、変換するための部品が必要で、上のパッケージに入っている商品がそれ。キノクニで買えるブレーキアダプター M10×1.0オスIF&コンベックスです。
それぞれ左側がAN3オス、右側がM10×1.0インバーテッドフレアです。
価格(税込) :\2,178、赤マットパイセンが間違って2組頼んでしまったらしく、原価で譲っていただきました。キノクニの送料はやけに高い(3000円くらいかかる)のでラッキー。

下側はホースのエンドになるAN3の組み立て式フィッティングで、45度とストレート。どちらもアリエクで購入し、送料入れて全部で2024円とかなりお安いです。


ANフィッティングのホースが繋がる側をばらしてみました。
金色の部品がオリーブと言われるもの。


ホースは在庫の中古を使いました。たしか30年ほど前からうちにあるバイクのブレーキホース。まあ、クラッチだし。
これも組み立て式でバンジョー(輪になってる部分)が外せるタイプです。


中古ホースから出てきたオリーブは右のようにつぶれています。この部品は再使用不可。アリエクのフィッティングにちゃんと新品が付いてきますのでこちらを使います。


ホースにきつく配線テープを巻き付け、切断刃を付けたグラインダーで外周ぐるっと回ってホースのステンレス部分だけ切ります。


飛び出しているシリコンホースはカッターで切り取り。ぎゃーっと一気に切らないのは、ゴミを中に入れないためと、ステンレスメッシュを綺麗にカットするためです。
ステンレスメッシュの被覆とシリコンホースの間に精密ドライバーを突っ込んで、メッシュ部分をラッパ状に広げます。


んでオリーブを叩き込みます。


オリーブの内側の返しにシリコンホースが密着しているのを確認します。


前後しますが、シリコンホースの内側を少しだけさらっておくと良いです。


シリコンホースにこの細い管を突っ込むんですが、さらっておかないと入っていかないです。
後は締め付けてやればステンレスメッシュがオリーブとキャップナットの間に挟まって抜けなくなり、同時にシリコンホースもオリーブと細い管に挟まって気密を確保します。シンプルでよくできていますね。


まずはクラッチのフルードを抜きます。エア抜きのバルブにホースを繋いで開けてひたすらクラッチを踏むだけ。


クラッチマスターシリンダーとパイプを切り離します。


助手席側で一か所固定されているのを、台座ごと取り外します。
ここのパイプと台座がいなくなると配線いじるのが楽になります。そのための作業です。クラッチの感触がどうのこうのは全く期待してないですし、実際なんにも変わりませんでした。


先ほどの台座の部分でパイプ→ホースに変わり、ミッションをまたいだ後で運転席側のここで再度ホース→パイプに変換されます。迷ったのですが、台座を残してホースとパイプだけ取り除くことにしました。新設のホースをこの台座に通そうかと思って。ただ、結果から言うとこの台座は使わない方がホースに負担が掛からなそうでした。おまけに12ミリのキャップナットがスパナでは回せず、結果ここでホースとパイプを切り離すのに結構苦労したので、ミッションボルトを緩めて台座含めて全部ごっそり外しちゃった方が良かったです。


台座からホースが外れてこず、しばらく考え込んでしまいました。裏側にこいつがいてロックしてました。


純正のクラッチラインの全容。
このデザインに関して、振動対策とかそういう合理的な理由は思いつけません。左ハンドル対応のためという噂を聞いて、国内と海外で売れた台数考えたらそんな無駄なことする?って思ってましたが先日のパーツリストの絵がミアータだったことを思い出しても一理あるかもですね。



マスターシリンダー/レリーズシリンダーとパイプの接合部分。内側に向けて皿状に凹んでいるのがインバーテッドフレアです。キノクニの変換アダプター、外側のテーパーは形状が違いますが、インバーテッドフレア部分は完全に同じ形をしています。
取り付けに際してアルミワッシャーの類は必要ありません。このテーパー部分が、マスターシリンダー/レリーズシリンダー側の出っ張りと密着してシールされます。
なぜインバーテッドフレアと呼ばれるのか、調べてみたのですが説明を見つけられず。インバーテッドとはひっくり返ったとか倒錯したという意味なのですが、おそらくネジ部分はオス→パイプとの接合部はメス、とジェンダーがひっくり返るからかなと思っています。


変換アダプターの取り付けは14mm。


仮付けしてホースの長さを決めます。


ホースの長さを決定したらキャップナットを締め付けてホースを完成させてしまいます。アリエクフィッティングのキャップナットは11mmでした。


ホース部の長さは435mmになりました。
ご参考まで。


アダプターを介してAN3フィッティングでホースを取り付けたところ。
擦れ防止でスパイラルチューブを巻いています。車ではあまり使わないスパイラルチューブですが、バイクのブレーキホースといえばコレ。BROSに乗ってた頃を思い出して懐かしくなりました。
これでも取り回しに無理はないのですが、できれば45度のフィッティング使った方がベターな気がしますね。



レリーズシリンダー側に45度のフィッティングを使いました。
赤マットパイセンはこっちにストレートを使ってました。ちとホースの曲がりがきつそうでしたが違和感なくついてましたね。


バルクヘッドからクラッチラインがいなくなりました。


MoTeCハーネスをいじるのがとっても楽になりました。
大満足。





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