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ヒッチメンバー製作 1 クロスメンバーと各部品

キャンプ熱が復活してしまいました。
マービーを所有しているころに何度かキャンプに行ったのですけど、正直ちょっと物足りなかったんです。大きなテントはもちろん、コールマンのツーバーナー他、大柄なキャンプ用品や料理の道具をドサドサ積んでいけちゃうので、結果、庭バーベキューと雰囲気が一緒。便利なんだけど、非日常感がどうも薄い。
それが車がマツダ6になって、持ち物を吟味する必要が出てきたら、一気にまた面白くなってきた。自分にとってのキャンプの楽しみ方ってこれだったな、と気づきました。かつて自転車やバイクでの放浪旅行が好きだったのにはこの「ミニマム」感の面白さも大きかった。料理を考え、必要なものを限られたスペースでやりくりするのが楽しくて仕方ない。

んで、どうせならロードスターでもキャンプに行きたいなと。
トランクに積載できる量縛りで楽しむのももちろん良いんですけど、ちょっと贅沢して薪を持っていきたいし、マットもフカフカがいい。でも普段から積んでいる工具やジャッキ類は降ろしたくない。室内にモノを積むのは昔から大嫌い。
というわけでキャリアが欲しい。



アメリカの州間道路を走っているとしょっちゅう見かけるのがヒッチメンバーに取り付けるキャリア。アメリカっぽくてかっこいいなーと思ってたのですが、キャリア自体はホームセンターでみると驚くほど安いんですよね。150USDくらいで買えてしまう。


NA型ロードスター用のヒッチメンバー、CURT_ Trailer Hitches - Trailer Wiring - 5th Wheel - GooseneckBethania Garage Inc. & Harddog Fabrication Homeで販売されています(CurtのNA用はカタログ落ちしたかも)。Harddogのは255USDなので送料入れてもそんなに高くは無さそうですね。大人しくこれ買えば良いんですけど、溶接したい欲がもりもり湧いてきたので自作します。


NAの場合、ヒッチメンバーの取り付け方法は複数あって、牽引フック取り付け部の内側につくタイプ、外側につくタイプ、そしてバンパーのリーンフォースメント取り付け部のネジ穴に取り付けるタイプの3通りです。NBは牽引フックが外れないのでデザイン制約が大きく、リーンフォースメント部に取り付けるしかないみたい。
一番望ましいのは牽引フック部の内側につくタイプかなと思います。取り付け部間のスパンが短いので強度が稼ぎやすく、重量も少なくて済みます。
バンパーリーンフォースメント部はデザインが複雑になるので重量増を避けられませんし、取り付けボルトが細いのが気になります。数が多いので大丈夫なのでしょうけど・・・・。

写真は横バーを取り付けたところ。ここまで行くのが結構大変でした。


もう一度この写真。当然まず牽引フックを外すのですが、よく見ると。



2本ずつあるM8ボルトのそれぞれ下側のがぽっきり。



泣きそうになりながらドリルで削り落としました。


この切子の感じを見ると、分かる人は分かるはず。グラインダーで削ったみたいな粉が出てます。
焼きが入っているボルトなので、文字通り刃が立ちません。逆回転じゃないのか、と何度もドリルの回転方向を確認しました。


折れなかった上のボルト穴は楽勝でした。
ステップドリルで広げてやって。


10.5ミリのドリルであっさり貫通。ナットは焼きが入ってないので簡単に削れます。それこそ数分で両側終わりました(折れたボルトの方は1時間以上やってました)。


これでM10ボルトを通せます。M8ではもちません、だってあんなに簡単にちぎれるんだもん。ちなみにCurtのヒッチメンバーは12mmを通すようになっていますが、焼き入れボルトならM10で持つでしょう。


牽引フック取り付け部は上広がりになっています。ボルトの座りが悪いので何か対策が必要ですね。


こんな短冊を取り付け、横バーを渡します。板厚は8.5mm。



角パイプがあれば良かったのですけど、ちょうど良いのが見つからなかったので50mmアングル材を溶接して作製しました。
こんなに長くビード引いたの初めてです。安定しない…職業で溶接してる人たちの技術ってすごいなーと。それでもやってるうちにだんだんコツが掴めてきて。円やジグザグを描くよりV字を重ねて進む方が自分には合ってるなーと思いました。


短冊に穴あけ。実は奥に見える角パイプを当初使おうとして、一度溶接して形にしたのですけど強度不足が気になってとりやめて、ちぎってしまいました。



50mm、t=5.6mmのアングルを正方形に組み合わせたので55mmの角パイプになりました。これだと突き合わせではなく隅肉溶接になるので溶接の不出来の確認がしやすく、強度確保が確実に行えるのも良いです。


ちなみに牽引フックの台座は4mm厚。


上側の隅にはガセットを入れました。
これがあると溶接した際に上部が引っ張られて内側に入ってきてしまうのを防ぐことが出来ます。


上記のように、牽引フック取り付け部は垂直ではないため、横バーの長さ調整がやや難しかったです。ぴったりに切ったはずが合わせてみると数ミリ隙間が出来たりして・・・溶接の手間が何倍にもなるやつです。
縦のアーク溶接は難しいので、仮止めが上手く出来ないのも手間を増やしてくれました。


案の定、組みあがってみたらボルトが入りません。ちょっと斜めってついてしまったようで。ネジ穴を少し長穴加工しました。最近買ったグラインダーに取り付けるチャック、これ良いです。グラインダーは回転数が高いのでちゃんとリュータとして使えます。電力消費量がでかいしうるさいのでこれでポート削ろうとは思いませんけど機動性が高いのはこういう場合には重宝しますね。Amazonで1050円。


ヒドゥンと言われる形状にします。使うときだけ縦の角パイプにL型のレシーバー部を差し込みます。その分軽くなりますし見た目もスッキリ。


これを作るのがまた面倒でした。 角パイプの中にぴったり入る一回り小さい角パイプを作ります。
丁寧に削り込んでサイズを合わせて仮止め。



ちゃんと太い方にスムーズに入ることを確認してから本溶接して削り込み。開先を入れてあるので削っても大丈夫。


見事でしょ。


もう一度似たような作業を行います。今度は外側の筒を作ります。
中に入っているのがCurtのヒッチキャリアの差し込み部分。これがぴったり納まる角パイプを作ります。


点付けで収まり具合を見てからこの後本溶接。
内側になる方のアングル材の角を落とし開先として溶接したのですが・・・。


不要部分とビードを削除したらなーんか不安になってきてやりなおすことに。万が一開いたらシャレになりませんので・・・。
開先をがっつり入れなおして溶接しなおします。


半分まで溶接したところ。赤マットパイセンのアドバイスで、ブツをちょっと向こう側に傾けてやりました。こうすると溶融池が手前に流れてこないため、溶棒を追い越すことがありません。結果、ビードにスラグが巻きこまれることがなく質の良い溶接が出来ます。


途中でどこ溶接してんだか分からなくなってビードが曲がってしまいましたけど、きっちりくっつきました。



ちょっとアンダーカット出てますね・・・
もう少しだけ運棒を遅くすればいいんでしょうけど、どうしても急いてしまうんですね。さんざん溶け落としてがっかりした過去がありますからね・・・。


サイズはぴったりです!


切って溶接して削って・・・今日も頑張りました。
夕方ガレージに立ち寄ったKeigoが「ガレージの外が鉄工所の匂いがする」と言ってました。有圧換気扇回しっぱなしでしたからね。


あとは出来た部品を合体させるだけなのですけど。
キャリアの高さと角度を慎重に決める必要があるので今日はここまでにしました。
しかし、このキャリア。排気ガスが直撃するんだけど。ウチの二寸管は斜め出しなので少し有利なのですが、それでもちと気になる位置関係。
ここも要確認ですね。





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