Gテックレポートその1

先日はGテックのモニターに選んでいただき本当に有難うございます。

まず私の愛車の紹介からお話ししていきます。ユーノスロードスター(NA8C)エンジン(BP)です。仕 様はハイカムハイコンプにソレタコデュアル、点火系はエアフロの替わりに原田商会の点火時期補正ユニッ トを使い一定の抵抗値を入力しノーマルコンピュータの点火マップの一部を読ませています。まあ一般的な キャブ仕様です。

シャシダイで160馬力をマークしていたのですが、先日西仙台ハイランドの走行会に参加中に燃焼室にオイル が入りこみ、ヘッドをはぐってみたところ、ピストンが溶損していました。目標の20秒台@ネオバが出た後だけに、 ショックも大きかったのですが、今回の当選で大分元気になりました。早速チェックといきたいのですが少 し問題がおきました。

ピストン交換だけで即くみ上げるつもりでいたのですが、よく見るとヘッドのスキッシュの角と、ガスケッ トのヒートスポット部に、くっきりとデトネーションの跡が残っています。面研が必要です。加工に出した のはよかったのですが、一向に出来てきません。困った・・・。営業で使っているカローラじゃあねえ・・・ みんな喜ばないし(笑)。ちなみに68馬力でした(車重1350キロで入力)。何度かやってみましたが誤差は1 馬力程度と、精度の高さは分かりました。

ほんとは私のNA8Cのセッティングに役立つかどうかをレポートしようと考えていたのですがそれは又来 月ということで今回は別のことをやってみます。私には弟がいるのですが、まったく同じ車、同じ仕様に乗 っています。唯一の違いはハイコンプでないことです。つまりノーマルの9:1です。ここがポイントです。 ところで、皆さんはガソリンは何を使っていますか? 車を愛する人なら迷わずハイオク、ですか? 何故 ハイオクか、エンジンがきれいになるから、と答える人はAWを読んでいる人の中にはあまりいないと思いま す。ノッキングに強いからというのが基本的な考え方でしょう。ではノッキングがおきないならレギュラー ガソリンとどちらがいいのでしょうか。

9:1ならメカニカルオクタン価は知れています。ノーマルでレギュラーマップがある場合マージンが大きす ぎて、レギュラー使用がパワーダウンにつながる場合も考えられますが、弟のNA8Cではあまり関係ありま せん(キャブですから少なくとも燃調は自由ですし、進角は元々いい加減です)。

私見ですが、10:1まではレギュラーの方がパワーを出せるでしょう。点火進角をイニシャルからしか変え られないリスクを考えても9:1ならOKと踏んで試してみます。その前にハイオクのままでパワーチェック します。前後比較なので車重は適当に(1150キロ)入力します。シャシダイでは150psほどの車です。さあ お立会い・・・なんと105psです.何度やっても大して変わらず、ふくれる弟(笑)。かなり低めに出るようです。

さていよいよレギュラーを入れてみます。万が一ノックがとまらなかった場合を考え、10リットルだけにし ます。もちろんハイオクはぎりぎりまで減らし混ざらないように、又車重が大きく変わらないように気を使い ました。走ってみると・・・体感上はぜんぜん変化がありません。いっぽうGテックは100psを示します。 悪くなっています。やはりGテックは使える!と思った瞬間でした。瞬間のGを測ってみると、これはまった く変化ありません。そのためにおそらく体では変化が分からなかったのでしょう。

ではどうして馬が増えないのか?恐らく点火時期だろうと考えるのは自然なことです。タイミングランプを 使ってみます。900回転で13度、1500回転では28度にもなっていました。私と同じく原田商会のユニッ トを使っているのですが、あまり吸入空気量の多くない領域のマップを読んでいると思われます。これでは、 レギュラーをつかっているのですから、どう考えても全開時には早すぎますが、出来るのはクランクアング ルセンサーを回す事だけです。

イニシャルから落としてしまうとアイドリングが不安定になったり低くなったりしてしまうと思われました が、仕方ありません(私のはITCをつないであるのでまだ少しやりようもあるのですが)。とりあえず5度 落とします。で、走ってみると・・・!!! 122psを示します。これは明らかに体感できました。弟も今 度はニンマリです。まだまだ詰められるとも思いますが、いずれきれいな進角をさせる事はできないわけです から、左足ブレーキでノッキングが出ないことを確認して終わりにしました。

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