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WEBER44IDFの分解清掃

ここのところどうも調子の出ないうちのbug。アイドルアジャストを2回転以上締めこまないとアイドルしない、それでも時々ストールしちゃう。加速も息つきしてバラつきながら何とかって感じ。

同調を何度も取り直すもダメ。

気づいたのが、
左バンクのエアフロー量が少ない。
左バンクのアイドルアジャストスクリューを締めこんでバタフライを開いても、エアフロー量が増えない。
左バンクのファンネルを手で軽く塞ぐとアイドルがブーンと上昇する(2個どちらも同じ)。
スロットル全開だとちゃんと加速。
時折普通に走る時もあり、その時はアイドリングも2500rpmぐらいまで上がります。


スロー領域で左バンクにガソリンが入ってないのは明らかなのですが、さてその原因は何だと思います?時々症状が良くなる事と、突然調子悪くなった事から、単純にスロー系がつまってるとはちょっと考えにくいような。

最初に疑ったのが二次エアを吸ってるんじゃって事。


キャブに負圧が掛からず、ガソリンが吸い出せてないのではと。左バンクの前後どちらのファンネルを塞いでもアイドルが上がることから、原因はキャブの取り付けではなくマニ?


割れたかなーとばらしてみるも大丈夫。鋳物の質が悪くてフランジの面が出てないのかもと思い、オイルストーンを当てて面を出し、さらに液体パッキンを塗って組み込んでみました。
んが、全然よくならず。

次に疑ったのがバタフライシャフト。
動かしていると結構ガタが大きめのようでシャフト穴が馬鹿になってる?もしくはバタフライが磨耗してる?となるとキャブを交換した方が話が早い・・・けどそれはお高いので。
まずはいっぺんばらして確認してみますかね。




エマルジョンチューブ抜いたところ。
上のメインジェットに何かドロッとしたものが付いてきました!
やった、これが原因だきっと(^^
フロート室に出来たワニスが剥がれ、ガソリン通路を塞いだのでしょう。
なるほど、ワニスならいきなり症状が出て、時々良くなったのが説明つきます。スロー系の通路に入り込んで詰まったワニスが、時々動いて詰まりが取れてたのね。
スラッジの堆積だとそうはならないでしょうね。


IDFの裏側に当たる面。こちら側にはラージベンチュリーを固定するネジだけがあります。上から2センチくらいのところで分離するようになってます、これがフロート室のカバー。


ファンネル側にある5本のマイナスを回します。


パカッと剥がしたところ。紙ガスケットが挟まっています、幸い破れずに剥がれてくれたので再使用します。


おおう、やっぱり結構溜まっています。底についている金色ネジはポンプジェットです。


ドドスコスコスコラブキャブクリーナー注入。泡タイプのが使いやすいかと思います。赤矢印が加速ポンプ吹き出し口。


オイルジェットとちょうど同じ構造です。


これがポンプジェット。変な形、穴の中に板が入っています。#55が付いていました。


フロート周り。浮きがニードルバルブを締め切るだけの簡単な構造です。


フロートの軸のピンを押し出せばバラバラに。
真ん中がニードル部分。


こちらがニードルジェット。中心に穴が開いており、穴の大きさで吐出量が変わると。
#175がついていました。


ジェット類も全て外し、キャブクリーナーを吹き込んで清掃します。
1:ニードルが目一杯締めこまれて8mmナットで固定されていました。
2:アジャストスクリュー用の穴。スロー系の燃料調整が行われます。
3:ただの穴。小さなプラグで塞がれます。
4:スロージェット。アジャストスクリューに繋がっていますので、吹き込んだクリーナーが通り抜けるのを確認します。
ホリゾンタルと同様に、フロート室からメインジェットを通ってスロー系へガスが供給されますのでその通り道もチェック。おそらく詰まったのはその通路です。


1:ガスの供給は無く、穴の奥はすぐ2センチ先のファンネル側(全閉時)に開口してます。アイドリングでエアだけを吸わせるためのもの。おそらく車検対策用。
2:アジャストスクリュー。そのままねじ込むとアルミのボディが割れるのでスリーブがついています。確かソレックスにはスリーブは無かったはず、実際にヒビが入ったのを見たことがあります。
3:ただの穴。使い道が分かりませんが、プラグを取り付けて負圧計を繋ぐのかも。


スモールベンチュリー、フロート室カバーを外さないと脱着出来ません。切り欠きにはまっているだけでボルトなし。ちょんと出た爪でがたつかないよう固定されています。


右バンクのキャブもお掃除、こちら側はフロート室のゴミ堆積はちょっとだけでした。同じ使用期間だろうと思うのですが、差が出るものですね。
ついでに火事で黒こげになった痕がかなり綺麗になって嬉しい。

んで。
走らせてみますと・・・キタコレ。完璧ッス(≧▽≦)
実はフロート室を開ける前にキャブクリーナーを隙間からかなり吹き込んでみたのですが、開けてみると全然だめ、たっぷり残っていました。たまにはバラして掃除した方が良いですよ〜。

# バタフライのガタは勘違い。
アジャストスクリューをかなり締めこんだ状態でチェックしたため、バタフライとスロットルボディーが密着せずに出たガタでした。






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