プッシュロッドメジャーリングツール作成

ロッカーアームジオメトリを確認するためにも、実際に必要なプッシュロッド長を知るためにも、プッシュロッドメジャーリングツールが必要です。

こんなのが売られてます。FLAT4で3,600円。
こんなものくらい自分で作れるわいってのと、どうもこのネジ部の細さが気に入らないのです。しなりそう。ま、本来はバルブスプリングを弱いのに交換して使うものなんでしょうけどね。

1200のプッシュロッドと比較してみます。左と真ん中が社外品、ボール部の直径はほぼ同じでした、問題なく使えそうです。

外側にネジ山を設けて、高ナットで調整するようにします。
太さが8.20mmなので、M8を使いますがちょっと太すぎるので・・・

ボール盤にくわえて回転させ、グラインダーで調整します。

んでもってダイスでネジ山を作ります。

ところが、上手く行かないもんで。ストレスでネジ部の付け根から曲がってしまいます。
曲げようとしたらポッキリ折れまして、見事にやり直し。

ストレスを減らそうと軸をもう少し細めに削って再チャレンジ。

長さをどうしたもんかと思いましたが、最も短くして今手元にあるクロモリ程度になるようにしました。ボール盤にくわえさせる部分を計算に入れるのを忘れずに。

一番短くした状態。一応形になりましたけど、やっぱりまだちょっと曲がってます。
中にぴったり合う径のドリル刃を刺してからネジを切ると良いと思います。もちろんドリル刃はそのまま人柱。

伸ばした状態、これでもまだ1cm程刺さってます。十分な長さでしょう。

失敗作と切り取られた残り。

んで、しばらく使ってみたんですけど、どうもやっぱり剛性が不十分でしなります。
気に入らないのでアルミのロッドは捨てる事にしました。プッシュロッドの先端部分だけ利用します。先端部分を万力に咥え、リリーフバルブのメクラを抜いたのと同様の方法でロッドを引き抜きました。

M8のボルトを叩き込みます。さらにボルトの頭同士を合わせて溶接。

最終的にこの形に持って行きました。

接続部分のネジを短くすることで、ロッカーアームを装着したままメジャーリングツールを脱着出来るところがポイント。

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