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エンジン搭載

さて、いよいよエンジン搭載です。


エンジンチンシールラバーとベルハウジングシールラバーを交換しました。
別段コツみたいなもんはなく、ひたすら押し込んでいくだけ。内装剥がし用のプラスチックのレバーなんかが、不用意にゴムを傷つけないのでよろしいかと。
ちなみにワイパーのゴムとは違って、端からぐいーっと引っ張って通すのは不可能です。


実はエンジンをジャッキに載せる際に失敗しまして。パワープレイでヒョイっと載せちゃえばいいものを、ヘッドの下に少しずつ板を積み重ねてジャッキを入れるスペースを作ろうとしたら板が崩れまして。プッシュロッドチューブを凹ましてしまいましたorz。


しょうがないなー、これ使いますかね。


このタイプも口の広い方と狭いほうがあります、広い方がヘッド側。


ヘッド側の穴にピタッと合います。このタイプのチューブを組む際にはヘッドを組んでしまってから入れたほうが楽ですね。スプリングで伸びるので、ヘッドが無いと外れてきちゃいます。


確かにこの金色は格好いい。アルミなので錆びませんし。
でも反対側はそのまま黒い鉄チューブ(笑)。残りの4本は漏れてきた時用のスペアにしました。


オイルクーラーの取り付けボルト、この2本は1641の時は下からボルト固定だったのですけど、正しくはスタッドボルト+ナット。


エンジンコンパートメントの下まで引きずっていってからオイルクーラー→ヘッドチン→シュラウドと組み立てて。さらにガスのラインを取り付けちゃいます。アルミの角棒を挟んでシュラウドに接着。これでグラグラしません。キャブが付いてますけど、コレはガスラインの位置出し用。


アクセルワイヤーのチューブも通しておきます。


シュラウドを傷つけないよう、養生しておきました。


話は前後しますが。ストローカーなのでエンジン全幅が伸びます。一体どれくらい伸びるのか測定しておきました。


1641。フィンからフィンで49センチ位。


2110。7〜8mm長いですね。


キツくなるのがシールラバーとシリンダーヘッドチンのクリアランス。計算上ギリギリいけると思われたのでカットしなかったのですけど、ホントぎりぎりで。片側5mm程カットしときゃ良かったです。


一応それでもヘッドチン裏側の折り返し部分は削り落としておいたのですけど。2枚重ねのシールラバーの間に正しく収めるのにえらい苦労しました。


ボディとヘッドカバーの隙間も余裕ないのでカバーは外して積んだほうが安心。


SCATのトールマニはけっこう太っちょ、というかポート内部を削り倒す人が多いので加工が前提でこの太さみたい。そのままだとヘッドチンに収まらないのでマニをグラインダーでダイエット。
ヘッドチンを削るパターンが多いみたいですけど、ポート拡大はやらないのでマニを削っても強度不足の心配はなし。


右バンクのヘッドカバーはボディに干渉してしまいました。
嫌でしたがどうしようもないので泣く泣くボディをカット。
左側はそのままでOKでした。


ガスライン接続完了。


低年式のアクセルワイヤーは一部がむき出しなのですけど、高年式のアウターチューブを取り付けて前後を繋いでやりました。これでペダル側からアクセルワイヤーを押し込んでいくだけで交換出来るようになり、いざという時に楽ちん。


この写真は1641を下ろす時に撮ったもの。ベルハウジングにエンジンを固定している4本のボルトのうち、左上側のやつを緩めてるトコ。
1641をいじってる際にエンジン側にナットが固定されているのを発見して、余計なお世話だなと思ったのですけど。今回、ファンシュラウド他を組んでからまるごと載せる、という本来のエンジン搭載方法をとってみて初めてその理由が分かりました。
アーリータイプのオイルクーラーだとオフセットされていないので、シュラウドがある状態でもこのナットにエンジン側からアプローチ出来るのですけど、ドッグハウスがあると手が入らないため、エンジン側のナットにエントリー出来ないんですね。

ところで。この写真ではクラッチがちょっと踏まれた状態になっててレバーが引っ張られており、それでもスペースが足りずに関節付きのコマを使って回しています。なんでこんな手間が掛かってるかというと。
本来まっすぐに立ってるハズのクラッチレバーが曲がっており、ボルトが抜けていく先に位置していやがったため。




間違いなく過去にこのBugをメンテナンスした奴の仕業なのですけど。確かにクラッチワイヤーのラインをよーく観察すると、曲がっている方がクラッチワイヤーに無理が掛からないように見えます。おそらく続けざまにこの場所でクラッチワイヤーが切れたので対策したんでしょうね。

# 2016.03.24追記

どうもレバーは曲がってるのと真っ直ぐのの2種類あるみたいです。低年式のミッションのレバーは元々曲がってるのかも。

/ 追記


# 2016.03.27追記

やはり2種類あるようです。よりわかりやすい写真を見つけました。


変更された理由はおそらく、ベルハウジングにエンジンを固定している4本のボルトのうち左上側のやつが変更された理由と同じ。この変更によって(エンジン側のナットではなく)ボルトを回す必要が生じたため、作業を楽にするためにレバーが真っ直ぐになったんだと思われます。もしかしたらボーデンチューブを固定している部分の角度が同時に変更されたのかも知れません。しかしボーデンチューブの出口側を多少ひねったところで、クラッチを踏み込んだ際にケーブルそのものが真っ直ぐになろうとしますから、チューブに擦れちゃいます。この写真でケーブルがアウター出口に擦っている様子が明確に確認出来ます。だからケーブルが切れる時はいつもここで切れるんですね。
いずれにせよ、1300ccを積む車用のクラッチレバーを使うと、エンジン固定ボルトが回しやすくなり、おまけに長いのでクラッチの操作力が下がる代わりに、クラッチケーブルがボーデンチューブに擦る、という事です。クラッチケーブルのライフを考えたら炙って曲げ直しちゃったのはマイナスでしたね。

/ 追記

ただこんなに曲げなくてもいいのに・・・ということで一旦レバーを取り外し、バーナーで真っ赤に炙って曲がり具合を穏やかにしてやりました(これら2枚の写真は曲げ直した後)。これで素直にボルトにアプローチ出来ます。


これも1641の写真。右の上側のボルトはミッション側から差し込まれ、ファンシュラウドの裏側に手を突っ込んでナットを取り付けて固定。ボルトがクルクル回らないようにナットが溶接されていましたが、初めからD形状になっているボルトもあるそうな。ちなみに溶接されているこのボルトもKAMAX。


配線もちょっとやり直し。目立たないように布の配線テープを使用し、取り回しも変更。
エンジンフードが未装着なのでファイアーウォールに目が行きますけど、全てが終わればこんなに目立たないハズ。





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