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MSハードトップ補修 ポリカ窓自作編

ポリカーボネート板が届きました。
購入元はポリカーボネート板売り.comさん。
住ベ製3mmポリカガラスクリア 540mm×1140mm 1 枚 4,800円
メーカー送料 1式 3,000円
これに消費税で合計 8,580円でした。

純正の窓は4mm厚です。4mmにしなかったのは4mmがすぐに見つからなかったのと、何より加工性を確保したかったため。何故か市販のポリカーボネート板は3mmの次は5mmなのです。


ハードトップの上に置いてみると自重で結構しなっています。指でちょっと押さえるだけで屋根のアールにほぼ合ってくれます。これはイケる。


ハードトップのFRPがポリカーボネート板の反力に負けて将来的に変形してくるのではと心配していたのですがこれなら大丈夫そう。


製作した治具をハードトップにあてがってみたところ。
上下左右の弓はあらかじめ確認したのでアールが合っていますが四隅がフィットしていません。ハードトップではなく、窓を基準にして治具を作成するとこういうことは起きるだろうなと思っていました。それでも窓を基準にしたのは作業性を優先したから。ハードトップにいちいちあてがってフィッティングを見ると倍は時間が掛かると思われます。




ポリカーボネート板の上に窓を載せると、窓の重さでたわんでほぼほぼピタッと沿ってくれています。


カットはこいつ、アクリルカッターを使いました。



思ったよりも時間が掛かりました。
アクリル板だと数回筋を入れて折り曲げるとパキッと割れるのですが、ポリカーボネートは相当深く傷を入れて曲げても割れません。10回以上ストロークして刃を食い込ませていくといつか向こうに突き抜けて刃がスタックしますが、それでも割れないのでさらに切る。一度切れ目が入ればハサミで切るように動かして切り離すことが出来ますが、ほぼほぼカッターで最後まで戦うイメージです。
ポリカーボネートの割れ強度、恐るべし。逆にアクリルの割れやすさ・・・恐ろしい。


何度も筋を入れているうちにちょっとずれたりします。コーナー部は特に注意が必要。


最低速度に調整したディスクグラインダー+ペーパーフラップで削りました。


この作業は簡単かつとても効果的。あっという間に断面が美しい透き通った南国の海の色に。


治具に縫い付けます。


まずは上1か所、下2か所、左右それぞれ2か所を固定しました。
まだ内側になる面の保護シートは剥がしていないので曇っています。作業が終わってこれを剥がすのがとても楽しみです。クリアのはずですが純正よりだいぶ青みがかっていて良い感じです。
コーナー部の固定はハードトップに一度合わせてみてどれくらい絞るかを見てみてから。


狙った通りに事が進んでほっとしているところ。
もしかしたら治具の裏面に補強を入れないといけないかもとも考えていました。


バブル形状の純正と自作窓の形状差。
端は密着しているのですが、中央部ではこれだけ差が出ます。


もしもコールドフォーミングで上手く沿ってくれない場合にはヒートガンに移行することも考えていました。完全に四隅を固定してしまうと熱膨張で波打ってしまうので、錘で引っ張ったらどうかな、とか。
杞憂に終わって良かったです。


春雨みたいなポリカーボネートの切子を片付けて今日はおしまい。





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