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ポート加工

続いてポートの加工です。


インシュレーター側、ヘッド側、それぞれの型紙を作りました。


インシュレーター側のポートをヘッド側より高くすることでポート内部も20°の角度となります。






インシュレーター側を上げるとヘッドへの取り付けボルトとの位置関係がきついですがギリギリかわせそうです。インシュレーターはZX14RではなくZX12R用を使っているため、インシュレーター同士が干渉しています。少しだけ削ってやれば大丈夫でした。ボルトの頭同士もぶつからなそうです。
ここは強いこだわりがあったところだったので20°を守り切れて良かったです。


断面図を描いてみて分かったのですが、インジェクター噴射部脇のこの部分、削除してしまった方が断面積変化が圧倒的に穏やかになります。全ての作業が終わってシステムがちゃんと問題なく稼働することを確認できたら、ヘッド側にも手を加えたいところです。


裏表、一致している部分はドリル刃で穴を貫通できます。


いきなりキワを攻めずに、間違いなく大丈夫な辺りを狙って一つ開けます。


リューター加工よりボール盤加工の方が圧倒的に仕事が速いので、様子を見ながらできるだけこの段階で多く取り去ってしまいたいところ。



裏表からそれぞれファンネル形状に削っていきます。


右が1番で、ヘッド加工前提での拡大済み。左の2番はヘッド無加工の場合。
未加工だと25mmかそこらの厚みの中でレモン型→長穴へと大きく形状が変化します。横方向へは広がるので断面積自体はそこまで減らないのですが、空気の流れは横方向に都合よく広がってはくれないので、実質的にリストリクターが生まれてしまいます。


仕上げ前なので汚いですけど。
ヘッド側から見ると無加工だと強い絞りになるのがよく分かります。バルブスロート部に向けて全体がファンネル形状になるようなだらかに絞り込みたいところです。

作業の様子はこちら。




拡大済みの1番。


未拡大の4番。ともにインシュレーター/ヘッド間で横方向に10mmオフセットしています。


2番。


3番。このインシュレーターはZX14Rスロボに合わせてゴムを削っています。


さらに加工して全ポート拡大しちゃいます。
インシュレーターとのつながりももう少し削らないとですね。



しかしこの立ち上がり方はカッコいい。NA-BPではこうならないのでかなりうらやましい。バイクスロットルならではの全長の短さも魅力です。






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