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ペダルOH・ガスペダルアップデート2

低回転で、というかガスペダルへの応答が基本的によろしくない2110。どうもジェッティングとかバランスの問題ではないような気がして、基本の基本アクセルペダル・ワイヤーを見直してみることにしました。


ちょうどアクセルワイヤーがゴムで出来ているかのようなフィーリングなのです。
まさか本当に伸びてるんじゃないだろうなと思い、ベルクランクの軸を固定して踏んでみることに。ナットを締め込めばベルクランクは動きません。


するとなんと。ベルクランクが固定されている状態でガスペダルが全開になってしまいます。
おいおい。
どこで遊んでいるんでしょう?


最初に疑ったのが、ファンハウジングを貫通しているアウターチューブと、高年式のボーデンチューブのラッパ部分が、適度な抵抗を持って出入りしているのでは、という点。
こちらはガスペダル全閉。


これがベルクランク固定でアクセル全開。
これらの写真を見る限りはほとんど違いが見えません。ハズレ。

それにしても。ベルクランク固定でガスペダルを踏み込んだ時の感触は、キャブのリターンスプリングからの反力にそっくりで、おまけに普通にガスペダルを全開にしてバタフライを確認すると、ちゃんとほぼ全開になっているので、こりゃなかなか気づけなかったわけです。




面倒なので手を出したくなかったのですが、ペダルのOHを兼ねて思い切って全バラにしてしまうことに。目で見ている分には分かりにくいのですが、レバーとペダルを繋ぐシャフトがしなっているような気がします。
これは組み込み時の写真。
残念ながらガスペダルへのリンケージシャフトだけを引き抜くことはできない(全部抜ける前に右側のキックパネルにあたってしまいます)ため、全バラにする必要があります。助手席側から差し込まれているチューブを引き抜く事でペダル類が外せます。


以前に写真を載せたRHDのガスペダルのアクセルワイヤーとの接続部分。
ちょっと前にペダルとシャフトとのガタを詰めましたがレバーとシャフト間にもやはりガタがあります。
シャフトが極端に言うと⊂⊃形状に面が取られ、それにレバーのシャフトが嵌合しているのですけど、長年の使用でガタが出てましたのでこれも修正します。


ただの板かと思っていたレバー、シャフトとの接続部分がチューブになってました。最初はステンレスの薄い板を差し込んでガタを消せないかと思ったのですけど、さすがにそれほどの隙間はありませんでした。
ならば溶接、と行きたいトコですがアーク溶接で上手く肉盛り出来る気がしません。思い切り変形してレバーを殺してしまいそうです。
そこでチューブに熱を掛け、万力で少し押しつぶしてガタを消すことに。これは上手くいきました。


レバーとワイヤーの接合部には割りピンで留まるピン(上)が使われているのですが、このピンとレバーのガタもひどく、ピンがグラグラしてます。
平頭のボルト+カラー+ナット(回り止め付き)でガッチリとレバーに留めてやりました。


これでレバーとピンの間のガタはなし。アクセルワイヤーの?型の部分も少し押し縮めて遊びを減らしてやりました。


RHDのペダルアッシィ。クラッチとブレーキペダルの構造には問題ありませんが、ガスペダル周りはやっつけ感が否めないです。


問題の原因はおそらくこれじゃないかと。シャフトが曲がっていました。ペダルを踏む力が、シャフトが回る方向にではなくシャフトを曲げる方向に働いてしまっていたようです。
これまで1641で問題にならなかったのは、たまたまやや弱めのリターンスプリングを使用していたからでしょうね。スプリングを強めた結果、曲がり始めていたシャフトにとどめをさしてしまったように思います。
もしかしたらそもそも1641はそんなにレスポンスが鋭いエンジンではなかったんで、気づかなかったのかも(笑)。


炙って真っ直ぐに戻します。


そのまま使うとまた曲がるので、ペダルに近い側で一箇所支えてやります。
これはバイクの部品で、ブレーキレバーの受け側を交換してミラーの台座として使うやつです。開いている穴をグリス塗るのに使えますな。


ワッシャーを入れて高さを合わせます。


古い塗装を剥ぎました。


ウレタンのシルバーで塗装、刷毛塗りです。


下に挟まってる錆びた三角の板はペダルのストッパーです。


過去に何度も溶接で修理された形跡があります。


汚いなあ。でも鉄板曲げて同じのを作っても結局また曲がって溶接で補強して、似たような状況に陥るんでしょうね。


どうしたもんかとゴミ箱をあさって見つけたのが、NA8のインマニステー。
こういう再利用大好き。


ほれ完璧です。


全部組み合わせるとこうなります。
どの車でもペダル周りってのは姿勢が辛いうえに、スプリングのテンション掛かってるせいでボルトがなかなか入らなかったりと、ものすごーくイライラする作業でして。二度とやりたくありません。


でもこれできっとしっかりした応答が得られるはず。


クラッチペダルとブレーキペダルの高さも自分の好み通りに調整できたのも良かったです。


2016.05.08追記

これでもうバッチリと思ったんですけど、もうちょっとありました。




追加した支点の下に鉄板が追加されているのが分かりますでしょうか。
ペダルの下と同様に、操作するとフロアごと動いてしまっていましたので補強しました。これってリプロのフロアだからなんでしょうか。それとも純正でもこの程度の強度なのでしょうか。いずれにしてもこの支点部分にはけっこうな力が加わっている訳で、そりゃシャフトも曲がるし動作も不正確になってた訳ですね。


ガスペダルを除雪用のブラシで(笑)つっかい棒して全開にし、確認してみるとほぼバタフライも全開になっています。これでよし。


以前の写真の写りがイマイチだったので再度。
ボルトは平頭のプラスネジを使おうとしたのですけど、普通のボルトでも干渉しない事に気づいて変更。こっちのが取り外しは楽です。


アームのカバー。ペダルアッシィを固定するボルトと共締めで固定されるのですけど。なかなかボルトが通ってくれなくてものすごーくイライラします。ワイヤー類をかけた後だと僅かながらもテンションが掛かるので余計に通りません。カバーが無ければかなり楽に通せるのですけど・・・。
対策として、ボルト穴の一つをU字型にしちゃいました。


ボルトの片方を通した後でカバーを取り付けることが出来るようになり、グッと作業が楽になりました。一本通して軽く固定してしまえば、もう一本の位置出しは比較的簡単です。


カーペットとペダルラバーを戻して完成。
うん、ペダルのシルバーがいい感じ。写真飛んでるけど(笑)。





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